夕暮れを
手放そうとすると、驚くほど選択肢がないことに気付く。
掴めない。
回って、転がる。
方円を切り刻んだ彼女
重いボタンを押す。
積み木を崩すところから、やり直そう。
追い抜いて、抜かされた。
道端
下り坂の先には必ず海がある。そんな街に育った。
明日もまた夕焼けにドヴォルザーク
あの林の向こうに海と、しゃがみ込んで私は言う。
軽快に、か。
淵に目を凝らす時の
過去に戻ったつもりにしよう
そっと声かけた
宝物
区切りを待つ
遠目の旅