ビルの谷間にも吹く
霞んだ忘れ物
季節は手の中のマグネシウムに
歌声が
何処見ても何時見ても足りない
初夢の雲
その先の路地を
ゴミ箱と宝箱が入れ替わる瞬間がある訳だ
今年も
モノクロという錯覚
淀んだ風の記憶
覗き込んだ先は
来たる日
そろそろと
ファインダーに意味なんてないのかもしれない
あそこまで行ったら走ろう
勘が鈍った。久々なもんで。
真っ先に弾けろ
順繰り
真骨頂
夕焼けの数を夜に忘れた
明日も晴れるかな、と
太陽と埃の
ここんとこ一眼レフ機の発表がないね。
やあ
少し騒がしい方へ足が向いた
雨を待ち風が吹く
先は長い
油絵の街
騒音に紛れる
望遠を持ち出せばいいってもんじゃないぜ
大花火に開いたLotusの様に
脱却はしない
走れ走れ
毎日がフェスティバル
バランス
坂の上まで駆け上がった日
零れた
繊細な一撃
ほんの一部
立ち止まって歩き出して振り返る
彼女は下って、私は上る
そう、つまり
瞬く間に
夏
昨日までと、明日までと
悦び
千の陽を受けて
偉業